「ダンスを即興で自由に踊りたいです。踊ってる時に何を考えてますか??」
みたいな質問を受けることがけっこう多いです。
元々ある振り付けを踊るわけではなく、自由に踊ることってかなり難しく感じますよね。
「即興で踊れる」or 「即興でおどることができない」が1つの大きな壁な気もします。
この記事では、
「私なりの即興で踊るコツとして、自由に踊っているときに考えていること」
を書かせていただきます。
(動きに関して)特に何も考えてない
たまにバトルの時にあれやってみようかなって前もって決めておく時もあったりしますが、
正直に言うと基本的に即興で踊るときは、動きやムーヴに関しては特に何も考えてないです。
たとえばですけど、パーティーでいつもいろいろ考えながら踊ってたら疲れません?
というかパーティー中にずっと考えながら踊っていたら少し不自然な気もします。
音楽を聴いて、音楽にのりながら、そしてたまにいろいろな音に合わせて踊って楽しむのが自然なような気がします。
(もちろん楽しみ方は他にもいろいろあると思いますが)
音楽や音に意識を向けている
じゃあ何も意識してないかと言われるとそうではなくて、鳴ってる音楽や音には意識が向いています。
(慣れてくるとほぼ無意識に近いんですけど)
たとえば好きな音楽がかかってつい身体が動いてしまうってことってありません?
あの感覚に近いというか、あの感覚が即興のダンスの始まりなんだと思います。
音楽を自然と感じて身体が動くあの感じ。
より音楽や音が聴けるようになると、それをいろんなバリエーションで合わせることができる様になります。
(ここでいう音とは、音楽を構成してる楽器などの音)
動きを練習してれば、自然と勝手にその動きがでてくるときもあるし、鳴ってるときにその動きを出しちゃおうかなとか思ったりします。
要は、音楽や音をよく聴いて感じて、それで身体が自然と動く、この感覚が即興で踊るためのコツなんじゃなかな!?ということです。
有名なダンサーの意見
ここで参考として有名なダンサーの意見を紹介します。
ブッダ・ストレッチ(Buddah Stretch)
ブッダ・ストレッチ氏といえばヒップホップダンスの本家本元。
今の(フリースタイル)ヒップホップダンスをつくった1人であり、影響力が最も高いカリスマであり、パイオニアであり、レジェンドです。
以下の動画の後半で彼は
「You have to feel it first ,then do it, then talk about it, then think about it.」
(最初に感じて、それからそれをして、それから話して、それから考えるべきだ)
と言っています。
もっと具体的に言うと彼は武術に例えていて、「戦ってる時は戦いについて考えるんじゃなくて、あなたは戦うでしょ。戦い中に戦いについて話したりしないでしょ。ダンスも同じです。」と言っています。
また私は彼のワークショップを受けたことがありますが、以下のようなことを言っていました。
「踊るときはサイファーでもバトルでもなんでも、音楽と自分だけ」
「音楽を聴いてから動くことが大切。」
(※彼が話した言葉そのままというわけではありません。翻訳してもらった際の言葉です)
ブッダ・ストレッチ氏の言葉から示唆できることは、
「ダンスを踊るときは考えないで、まずは感じましょう。特に音楽を感じることが大切。」
いうことでしょう。
SEKOU HERU氏
ハウスダンスのオリジネーターSEKOU HERU氏。
DANCE FUSION のメンバーとして世界中を回りHOUSE DANCEを広めるレジェンドダンサーです。
彼のワークショップを受けたとき、実はブッダ・ストレッチ氏と同じようなことを言っていました。
誰かが「ダンスを踊ってる時何を考えていますか。」と質問した時、SEKOU氏は
「ハートとソウルで感じる、それが大切だよ。考えるのは踊り終わった後だよ。」
と答えていました。
(※彼が話した言葉そのままというわけではありません。翻訳してもらった際の言葉です)
ブライアン・グリーン(Brian Green)氏
ブライアン・グリーン氏と言えば、様々なダンスを踊りこなし世界中から絶大な人気を誇るダンサーです。
同じく彼のワークショップを受けた際、誰かが「ダンスを踊ってる時何を考えていますか。と質問しました。
そうすると彼は、「音楽、楽器だね」と答えていました。
(※彼が話した言葉そのままというわけではありません。翻訳してもらった際の言葉です)
ストレッチ氏、SEKOU氏、ブライアン氏の考えから
「考えることより感じることが大切」、「音楽が大切」
ということを言ってるのが分かりますね。
彼らの考えが正解なのかどうかを判断するのは私ごときには判断できませんが、この記事を読んでいる方の参考になれば幸いです。
(あくまでその時の彼らの意見かもしれませんし翻訳にも自信がないので、ぜひ彼らのワークショップを受けてワークショップ後などに直接質問することをおすすめします。)
応用! ディメンションをイメージする
ここまでの話をまとめると、
特に動きについて考えず、音楽を感じて踊ることが即興のコツなんじゃないか!?
いうことです。
基本はこれだと私は考えてます。
で、実はちょっと応用もありまして、、
これは基本が出来てる前提なんですが、私は踊ってる時に実はあることをイメージしたりしています。
それは「ディメンション」です。
なんだそりゃ?って感じですよね。
「ディメンション」とは「大きさ」とか「次元」という意味です。
つまり自分が踊る空間をどう使うか、どう立体的に踊ろうかということはなんとなくイメージしてるんです。
よく昔から
「ダンスが上手い人は踊っていても人とぶつからない」
言われてきました。
これはつまり自分が踊る空間の使い方が上手ということなんです。
そして平面的に踊るよりは立体的に踊る方がかっこいいんですよね。
こういう理由から私は踊りながらも周りの空間や自分の踊りが立体的どうかなどのディメンションについては多少イメージして踊っています。
(ただこれもどちらかというと無意識に行ってる場合が多いですが、、)
ただ「ディメンション」については、上記の「考えず、音楽を感じて踊ること」が出来た上での話なので、おまけとして参照してください。
【まとめ】即興で踊るためのコツは!?
まとめると、即興で踊るためのコツは
- (動きに関して)特に何も考えない
- 音楽が大切。よく聴いて常に感じましょう。
- 応用で「ディメンション」をイメージすると上手くなるかも
です。
最後に、これはあくまで私の意見ですので絶対正解ってわけではありません。
参考程度にして、いろいろ試してみてください。
いろんなダンサーがいっぱい踊って自分なりの感覚をつかんでいるはずです。
あなたが即興で自由に踊れるようになることをねがってますーーー!
良いダンスライフをー!