ダンサーはパイを分けることより増やすことを考えようよ

ダンサーはパイを分けることより増やすことを考えようよ

こんにちは。ダンスブロガーのGAKUTOです。

 

イベントの話が出るとあっちのイベントにお客さんを取られないように。

スタジオ経営の話になるとあっちのスタジオにお客さんが取られないように。

レッスンやバトルの話になると(特に同じジャンルのやつや若手など)あいつらにファンが取られないように。

 

こういうことは今ストリートダンス界では当たり前です。

 

こういう話を聞いて思ってしまうのは、「ダンサーはもっとパイを分けることより増やすことを考えようよ」ということです。

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そもそもパイを増やす、パイを分けるってなんだ!?

 

そもそもパイを増やす、パイを分けるってなんだ!?ってところですが、

この記事を書くに当たって参考にさせていただいたのが「パイを増やす人とパイを分ける人」という記事を参考にさせていただきます。

 

少し引用させていただくと

「パイを増やす人」は、限られた資源しかない場合に、その資源全体を増やして一人ひとりの取り分を多くしようと発想する人だ。一方、「パイを分ける人」は今ある資源を前提として、分けることに集中してしまう人のことである。

出典:My Life After MIT Sloan | パイを増やす人とパイを分ける人

とのことです。

 

ちなみに「パイ」とは食べ物のパイのことです。アップルパイとかミートパイのパイですね。

いつの頃からか、市場の大きさを食べ物に例えるようになったそうです。

 

 

なぜ多くのダンサーが「パイを分ける」ことを考えてしまうのか

 

ストリートダンスの市場が小さい

 

この「EXILEが牽引…ダンス人口400万人超、ブームの舞台裏」という記事によると日本ではダンスの義務教育化のおかげもあり、ダンス人口は400万人を超えてるらしいです。

 

ちなみに古いデータですが「スポーツ競技人口」の記事によると 平成23年度の 日本でのバスケットボール人口が395万人なので、ダンス人口400万人はかなりの人数だと言えるでしょう。

 

しかし私はあまり増えているとは感じません。

 

感覚的にもそう感じますが、例えばダンサー以外の友達にダンスのことを知ってる人はほぼいません。ダンスバトルが何なのか答えられる人なんて皆無です。

みなさんそうではないでしょうか。

大学生も卒業するとダンスから離れていくことは昔と変わらずです。むしろ社会人でダンスを続けてる人は少なくなった気がします。

またイベンターはお客が来るのか、来ないかで心配してますし、スタジオは経営を続けていくためにスタジオでのイベントを打ち出すことに躍起ですし、インスタラクターは人気を落とさないためにバトルやコンテストで勝つことに必死です。

 

こういう現状を見るに結局ダンスに関心のある人はまだまだ少ないというのが現状だと思います。

 

加えてダンスがビジネスとして上手くいってる話もそんなに多くは聞いたことがありません。本当に業界で活躍してる人以外はダンスだけで生計を立ててる人って基本あまりいないでしょう。

まあ、もともとダンスを「お金」にしようというのがもしかしたら正しくはないのかもしれませんが、、

それにしてもお金になっていないと思います。

 

お金にならない=お金が支払われていない=ストリートダンスに価値を感じてない

つまりはっきり言うと現在ストリートダンスにそこまで需要がないのかもしれません。

 

ダンスに興味ある人があまり増えていない、需要が少ない、つまるストリートダンス界はまだまだ市場が小さいということです。

余裕がない。だからよりパイを自分の方に持ってくることに考えが寄りがちなのかもしれません。

 

 

パイを分けることの方が簡単だから

 

市場が小さい。

ただまだこの時点でもダンサーが生き残るためには「パイを分けるか、パイを増やすか」の選択することができると思うんです。

 

でもにパイを分けることを考える人方が圧倒的に多いような気がします。

それはなぜか。

 

それはパイを「分けること」の方が簡単だからです。

「パイを増やす人」になって、未知の市場を開拓したり、グローバルに事業を広げたりするのは、労力が必要でリスクを伴う。それよりも、リスクをとらずに偉くなれる「パイを分ける人」になったほうがよっぽど良いので、誰もリスクを取らなくなる。新しい企画が企業全体の売上を増やしているのに、その企画は本来うちの部署の縄張りだから勝手に取るな、と縄張り争いになるのは「パイを分ける人」の結果だ。

出典:My Life After MIT Sloan | パイを増やす人とパイを分ける人

 

ダンスにおいても何か新しいことをするためには、この上の引用と同じで、労力はめちゃくちゃ必要だし、もちろんリスクも伴います。

また上の引用の後半のようなことも多々あるので、世渡りがある程度できなくてはいけないです。

 

このように労力やダンス以外の能力を伴いリスキーである「パイを増やすこと」を考えるより、自分のやってることや価値観を誇示し、他を批判することの方が簡単なので「パイを分けること」の方に考えがよりがちなのです。

 

 

パイを分ける人が多いと不健全です

 

では「パイを分ける」人が多いとどうかというと、、、

非常に不健全です。

 

どういうことかというと、

組織で「パイを分ける人」が幅を利かせるようになると、非常に不健全になる。人々は「パイを分ける人」から分け前を多くもらおうと、より政治的に動くようになり、他の人を排除したりするなど、後ろ向きになる。

出典:My Life After MIT Sloan | パイを増やす人とパイを分ける人

とのこと。

 

また、

結果として組織が硬直化し、イノベーションは起きず、成長が止まる。

出典:My Life After MIT Sloan | パイを増やす人とパイを分ける人

ともあります。

 

 

やはり「パイを分ける」考え方の人だけ多いとダンス業界としてマイナスのことが多そうですね。これはダンス界で昔から非常に強く感じていたことです。

 

冒頭でも少し書きましたが、イベントに関してもスタジオに関してもダンサー間に関しても悪い意味で「負けず嫌い」な人が多い気がします。

 

パイを奪い合うために批判的になるんですよね。

 

あの「イベントは俺らに許可なくやってからいけない」とか「あのスタジオは気に入らないから協力したくない」とか「若手はあれしちゃいけない、これしちゃいけない」とか、「あんなのダンスじゃない」とかあまりここに書けないようなこともいろいろ聞いてきました。

 

これでは上の引用のように「結果として組織が硬直化し、イノベーションは起きず、成長が止まる」はずです。

 

いつまでも市場は広がらず、ダンサーとして社会活動することは以前のように厳しいまま。

そしてまた自分たちの立ち位置は確保しようとパイを分ける。

いつまでも上手くいかない負のスパイラルです。

 

 

ダンス界のためにパイを増やすことを考えようよ

 

ストリートダンサーたちにとってダンスだけで食べていくようになることはまさに悲願です。

 

そのためには市場の拡大は必須でしょう。

今のストリートダンス界の市場を拡大していくためには、まず基盤を、つまり「カルチャー」としてダンスを残していくことがことが大切でしょう。

「カルチャー」としてダンスを残していくためには、よりダンスが多くの人にとって興味・関心があるものにしてくことが課題でしょう。

 

そのためにはダンサーはパイを分けることよりパイを増やしていくことを皆で考えていくべきです。

より生産的になるべきです。

いろんなアイデアを出していくべきです。

 

人の活動にいちゃもんつけてる場合じゃないんですね。

批判してる場合じゃないんです。

 

パイを分けることより増やすことを「どれだけ考えられるか」がこれから市場を大きくするためのカギなんです。

まだまだ考える余地はあるはずなんです!

 

 

パイを増やす具体的な方法

 

ちょっと補足ですが、じゃあ例えばストリートダンスにおいてパイを増やす具体的な方法ってどういうことがあるの?ってことです。

これは各々いろいろ考えるべきですが、例えば私個人の意見だと、まずアイデアの方向性として

「どうすればダンスの楽しさがより伝わり、みんな踊れるようになっていくのか」がこれからのコンセプトではないかと思います。

 

つまりダンスの視聴者を増やすんじゃなくて、ダンスを踊れる人を増やすことに着目するということです。

 

今ダンスバトルもダンスコンテストもめちゃくちゃレベルが高くて、その価値は実際ものすごい高いと思います。

ただ日本においてそこまでストリートダンスの視聴者が増えてる気がしない。むしろニコ動とかの「おどってみた」みたいな練習不足のような動画の方が多く見られてる気がします。

 

 

これは今みんなが求めているのが、人のダンス云々より、「ダンスを踊ってみたい」という気持ちの方がニーズがあると思うから。

 

実際、ダンスしたことのない友達のダンスの話をすると、

「いいなー。ダンス生で見に行きたいーー。」

より

「いいなー。私もおどってみたいーー。」

って言われることの方が多いでしょう。

そういうことなんだと思います。

 

参加型が求められてるということです。

 

これはストリートダンスの特性のせいだと思うんです。

ストリートダンスの魅力って一番は「踊って楽しむ」ことだと思うんですよね。

 

例えばフィギュアスケートは、一般的にその魅力は「美しさ」みたいなところにあると思うんです。どちらかと言えば見て楽しん出る人が多いのではないでしょうか。

あんまり「滑ってみたいーー。」っていう話はそこまで聞きません。(もちろんいるとは思うんですが多数ではないということ)

 

例えばK-1とかは、一般的に「見てて興奮する!」というところに魅力があるから視聴者が多かったと思うんですよね。こちらも見て楽しんでる人が多いと思います。

あんまり「殴りあいたい」って本気で思ったって人はあまり聞きません。 (もちろんいるとは思うんですが多数ではないということ)

 

だけどストリートダンスは人のダンスを見てどうのこうのより、一般的に「踊って楽しむ」ことがそのおもしろさだと思うんです。

というかバレエとかと違って「魅せること」を特別意識してないダンスは、基本見るより踊ったほうが楽しいに決まってます。

お祭りで踊るような踊りをただ見たってあんまり楽しくないでしょう。

みんなで踊るから楽しいんです。

 

そういう意味では「誰でも踊れる」というのがキャッチコピーのニュースタイルハッスルは本当に魅力的だと思うんですよね。

たぶんこれからさらに需要が伸びていくんでしょうけど。

 

 

まとめ

 

以上のことを簡単にまとめると

 

・今ダンス界では「パイを分ける」考え方が多いですが、現ダンス市場拡大においては不健全であり、ダンサーの社会進出においてマイナスです。

・みんなで「パイを増やす」考え方をしていけばストリートダンス市場はもっと拡大するのではないでしょうか。(仕事としてもより成り立っていくのではないでしょうか)

・アイデアはまだまだあるはず。私は参加型の方向性をもっと追求していくべきだと思います。

・よってストリートダンサーはパイを分けることより増やすことを考えようよ

 

ということですね。

 

昔より今の方がいろんなアイデアを出したり、行動しやすいと思います。

先輩たちに聞くと、昔は上下関係がすごい厳しかったって聞きますしね。

今の先輩方はしっかり話も聞いてくれるし、優しい人ばかりで応援もしていただけます。

 

そういうこともあって実は今新しい事が起きてると思います。

SNSを見てるとダンスの練習会や、朝活、その他おもしろいイベントも増えてきてます。

 

ぜひこれからストリートダンサーはパイを増やすことを考えてみてください。


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