What’s HOUSE MUSIC!?
ハウスミュージックってどんな音楽だ!?
ハウスミュージックとはどういう音楽でしょうか?
「ハウスミュージック」、または単に「ハウス」と呼ばれることも多いですが、この言葉自体聞きなれない人が多いかもしれません。
今回は自分なりに「ハウスミュージック」がどんな音楽かまとめてみることにしました!
ハウスミュージックは身近な音楽
2014年のアンケートでは73.9%の日本人が「ハウスミュージック」がどんな音楽か全く分からないと答えているそうです。
ただ実は普段の生活においてハウスという音楽に触れる機会は意外に多いです。
テレビやラジオからハウスが聴こえてくることは珍しくありません。
「ハウスミュージック」という言葉は知らなくても、その音楽を聴くと「ああ、こんな感じの音楽か!」となる人も多いかと思います。
ファッションショーとかでも使われることが多いです。
ポップスをダンス向けにリミックスした場合、ハウスに仕上がっていることもあります。
そういう意味で、ハウスは名前こそ認知度は高くないものの、音楽自体の一般層への浸透度が高い音楽と言えるかもしれません。
ハウスミュージックの意味
ハウスミュージックの「ハウス」の意味をご存じでしょうか!?
諸説ありますが、ハウスの名前の由来は1977年にシカゴにオープンしたクラブ「ウェアハウス(Warehouse)」からきているというのが最も有力な説です。
後に「ハウスの父」と呼ばれるようになるフランキー・ナックルズは、1977年にシカゴに新たにオープンした「ウェアハウス」の主力DJとしてニューヨークから招かれます。
彼のDJは独特のミックス手法であり高い人気を博しました。
そこで、彼がプレイしている音楽を地元のレコード店が「ハウス・ミュージック(ウェアハウス・ミュージック)」と称して販売したのがハウスという名称の始まりと言われています。
(ハウスミュージックの始まりと歴史の章ではもう少し詳しく書いてます。)
ハウスミュージックの定義
定義が難しいハウスミュージック
では、具体的にハウスミュージックがどういう音楽かというと…
結論から言うと、ハウスミュージックとは定義が大変難しい音楽です。
2014年に出版されたハウスミュージックのカタログ本の決定版ともいえる「ハウス・ディフィニティヴ 1974-2014」の中で、著者である西村公輝氏は
「…それだけの長い歴史の中では当然ながら数々のスタイルが編み出され、数々の流行が生まれては消えていった。
兄弟とも呼べるジャンル”テクノ”と同じく、いやそれ以上に、もはや一口には言い尽くせない曖昧さを多分に含んだ音楽であり、リスナー個人のハウス・ミュージックに対する主観はそれこそ千差万別だろう。
90年代初頭からハウス・ミュージックというものに多少なりとも付き合いを持ち続けてきた者としても、この音楽に対しての明確な定義は未だ難しく、そしてまたある種ほろ苦い感情を覚えるものである。」
と述べています。
ハウスミュージックの狭義の定義と特徴
ハウスミュージックは大変定義が難しい音楽ですが、ハウスミュージックの教科書とも呼ばれる「HOUSE LEGEND」では、狭義な定義として以下のように説明しています。
通常クラブでDJによってかけられるものであり、DJによって生み出されたもので、サンプリングやリミックスといった手法で作られ、BPMは120~125程度で、4つ打ちのリズムで、打ち込みよって作られ、音質的は音圧があり、ミニマルなリズムの繰り返しが基本的な構造で、聴く者に麻薬的な効果を与えてダンシング・ハイに導く。そしてハウス・ミュージックはFRANKIE KNUCKLESがシカゴのWAREHOUSEというクラブでプレイしたやり方を元にして生まれ、85年頃から作られ出した。だから「ハウス」はハウス以前の音楽である「ダンス・クラシック」や「ディスコ」をルーツにしているが、それらとは違った音である。
引用:HOUSE LEGEND
なかなか長いですね、、笑
この説明から私なりにハウスミュージックの特徴を要約すると
- サンプリングやリミックスといった手法で作られる。(様々な音源、音楽が融合されたものである。)
- BPMは120~125程度。(ちなみにBPMとはテンポを表す単位)
- リズムは一小節に四分音符で四つキックが入る、いわゆる「4つ打ち」が基本。
- 打ち込みによって作られる。(ドラムマシンやミュージックシーケンサーなどに前もって演奏情報を打ち込んでおいて作られる)
- リズムの繰り返しが基本的な構造で、聴く者に陶酔感を与える。
- 「ダンス・クラシック」や「ディスコ」をルーツにしているが、それらとは違った音である。
かな。
ハウスミュージックの広義の定義
上記の定義はとても的確であり、イメージしやすい説明です。
ですが注意としては、上記の特徴にあてはまらないハウスミューシックも多数存在するということ。
このことが定義が難しい理由の一つですね。
例えば、4つ打ちのリズムでなかったり、BPMが120~125以外であったり、またハウスミュージック以前のダンスミュージックと区別がつきにくかったり、、
またそもそも古くから活動してるNYのDJの中には、あまりハウスという言葉を使わず、単に「ダンスミュージック」と捉えている方も多いそうです。
よって「HOUSE LEGEND」では、広義的な定義として
「ハウス」とは比較的アップテンポなダンス・ミュージックのことで、そういった音楽を中心にプレイするパーティーで同時にかけられる遅めの曲も含めて使う。もう少し限定すると、最も踊りやすいと言われているBPM110~130程度で4つ打ちに近い感覚を持ったダンス・ミュージック。
引用:HOUSE LEGEND
と述べています。
ただこの説明だとちょっと意味が広すぎて、ハウスミュージックがどういった音楽がイメージしにくいかもですね。
経験やフィーリング、踊るための音楽、身体の感覚
いろいろ説明が多くて、なんだかややこしいですよね。
改めてですが、正直「これがハウスミュージックだ!」とはなかなか言えないです。
じゃあ、どうやったらハウスミュージックってわかるんだよー!ってなると思うんですが、、
ぶっちゃけほとんどの人が、ハウスを聴いていて「あ、これハウスだ。」となんとなく感じてしまうのが実状ではないでしょうか。
ハウスは、今までハウスを聴いてきた経験やフィーリングがものすごく重要なんですよね。
ただ、ハウスミュージックであるかどうかの指標の一つとしては、ハウスミュージックが基本的にダンスミュージック、つまり踊るための音楽であるいうことがあげらけると思います。
踊るための音楽であるので、頭ではなく、身体の感覚として「ハウスだな」って感じているのかもしれません。
ハウスミュージックの始まりと歴史
ハウスミュージックは、ブラックミュージックの変遷により誕生した音楽と捉えることができます。
フィリー・ソウル、NYディスコなどのブラックミュージックやヨーロッパのエレクトロサウンドに、サンプリングした音や打ち込んだ音を融合することによりハウスミュージックは生まれました。
始まりをもう少し詳しく説明します。
ニューヨークでのディスコ・クラブの始まり
1940年代のフランス・パリで、ディスコティークが誕生しました。
そのディスコ、今でいうクラブがニューヨークに誕生したのは1960年代中期以降のこと。
特に1970年に始まったデヴィッド・マンキューソ(David Mancuso)による会員紹介制のプライベートパーティ「The Loft」や、1972年にオープンしたニッキー・シアーノ(Nicky Siano)の「The Gallery」は、これから紹介するラリー・レヴァンやフランキー・ナックルズに大きく影響を与えました。
ラリー・レヴァンとパラダイス・ガラージ
1970年代末ニューヨークの「パラダイス・ガラージ」のDJであったラリー・レヴァン(Larry Levan, 本名 Lawrence Philpot, 1954年7月20日 – 1992年11月8日)は、NYガラージと呼ばれるハウスの原型ともいえるスタイルを生み出します。
※「Wax Poetics Japan」という雑誌でラリー・レヴァンが表紙だったとき。
パラダイス・ガラージは70年代後半からのアングラなディスコ(クラブ)カルチャー、ダンスカルチャーを象徴する場所でした。
またパラダイス・ガラージはその客層に多くの有色人種のゲイがいて、一般社会では様々な偏見や差別、迫害を受けていた彼らが安心して自らを解放し、自己を肯定し、心ゆくまで遊ぶことが出来た場所でした。
だからこそ、特別なエネルギーに満ちていたのでしょう。
(画家のキースへリングやあのマドンナもデビュー前からここに出入りしていたのは有名な話です。)
フランキー・ナックルズとウェアハウスとハウスミュージック
同時期である1977年に、ラリー・レヴァンの友人で、のちに「ハウス界のゴッドファーザー」と呼ばれるようになるフランキー・ナックルズ(Frankie Knuckles, 本名 Francis Nicholls、1955年1月18日 – 2014年3月31日)は、シカゴに新たにオープンした「ウェアハウス(Warehouse)」の主力DJとしてニューヨークから招かれます。

彼のDJは独特のミックス手法であって、シカゴのアンダーグラウンド・シーンでとても高い人気を博しました。
ウェアハウスでナックルズがプレイしている音楽を、地元のレコード屋が「ハウス・ミュージック(ウェアハウス・ミュージック)」と称して販売したのがハウスという名称の始まりと言われています。
というのも当時シカゴのDJ御用達であり、ナックルズも通っていたレコード屋「Importes Etc.」が、ナックルズがウェアハウスでプレイしていた曲のレコードに「The Warehouseでプレイ」などと書かれたポップを張っていたそうで、これが最終的に「house」と省略されるようになっていったそうです。
※フランキー・ナックルズのインタビュー動画です。英語ですがご興味あれば。
その後、ナックルズはウェアハウス経営者との衝突からウェアハウスを去り、シカゴ内の別の場所で「パワープラント」というクラブを始めます。
ウェアハウスのオーナーは「ウェアハウス」を「ミュージック・ボックス」と改名し、新たにカリフォルニアからロン・ハーディー(Ron Hardy, 1958年5月8日 – 1992年3月2日)を後任DJとして招きます。
ナックルズとハーディーの間の競争により、シカゴはダンス音楽界の中で、ハウスの普及とともにその地位を確立していきます。
また、盛り上がりの背景にはラジオDJの影響があります。当時シカゴはラジオのリスナーが特に多い都市でしたが、地元のラジオ局WBMXは、81年にホット・ミックス・5というDJチームを組織し、土曜の夜に彼らによるミックス・ショウを放送し始めたのです。これがクラブにはまだ入れなかったキッズや郊外の住人なんかからも爆発的な人気を集めました。
1980年代、舞台はヨーロッパへ
1980年代中期以降、シカゴ・ハウスの隆盛やガラージュ(NYハウス)人気の世界的な波及に伴い、世界各地でハウスを主体としたイベントの開催やアーティスト・DJの登場が相次ぎ、徐々に黒人以外の人種層にも浸透していくこととなります。
決定打となったのは、1987年にイギリスのアーティストであるM/A/R/R/Sがリリースした『パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム(Pump up the Volume )』の世界的なヒット、及び1988年にイギリスを中心に発生したムーブメント「セカンド・サマー・オブ・ラブ」やレイブ (音楽)の流行などです。
※セカンド・サマー・オブ・ラブとは、80年代後半にイギリスで起きたダンス・ミュージックのムーブメント。音楽のスタイルとしてはアシッド・ハウスが中心で、各地で大規模なレイヴが開催されました。
こうした出来事を境にするかのようにしてアシッド・ハウスが大流行し、ハウスの趨勢は徐々にアメリカからヨーロッパに移行していくことになります。
時が進むにつれ、イギリスを中心としたヨーロッパでは社会現象、多大な影響力を持つユース・カルチャーひいては一大産業となっていきます。
一方アメリカでは、ヒップホップやR&Bが流行った影響もあってか、ハウス・スタイルの音楽はメインストリームへとクロスオーバーしていったもののクラブ・カルチャーはある程度アンダーグラウンドなものであり続けました。
1990年前後以降
1990年近くになるととクラブと音楽産業におけるハウス・ミュージックが商業的な成功を収めていきます。
ハウス・ミュージックの故郷シカゴやニューヨークでも次世代のDJが育っており、同地のパーティー・シーンを引き継ぎ、またアメリカのさまざまな地域へ伝搬していきました。
例えばNYのハウス・シーンは、ジュニア・ヴァスケスに代表される白人的でパーカッシヴなハードハウスやフランソワ・Kに代表されるガラージの伝統を踏まえた黒人的なディープハウスが台頭します。
またブルックリン出身のDJデイヴィッド・モラレスも、88年からフランキー・ナックルズと共にデフ・ミックス・プロダクションズというプロダクション・チームを結成し、マドンナ、マイケル・ジャクソン、スパイス・ガールズ、マライア・キャリー、ビョークなどのハウス・リミックスを次々と手がけます。
93年にはMasters At Workが、ハウスとジャズやヒップホップのクロスオーバーを推し進めます。
ヨーロッパでも、92,93年頃にはおなじみアンダーワールドの「Rez」を筆頭に、トランス・ミュージックともリンクしながら、プログレッシブ・ハウスの流れが生まれ、
また90年代後半にはダフト・パンクを筆頭としたフレンチ・ハウスが、フィルター・ディスコとも言われる手法で世界を席巻しました。
このように時代が進むにつれ、ハウスは音楽ジャンルの細分化が進み拡散していく一方、メジャーのアーティストがハウス音楽の独特のリズム(4つ打ち)を多用するようになるなど、さらに一般化の道を進んでいきます。
日本では
日本でも、Paradise Garage体験者であるDJ高橋透、当時N.Y.で 「Paradise Garage」と人気を二分していた巨大ディスコ「The Saint」でレジデントも務めたDJ中村直が東京芝浦に日本におけるクラブの雛形とも言える「GOLD」を89年に立ち上げます。
同じくガラージ・チルドレンの一人であるDJ NORIもレジデントとして加わり、ハウス・ミュージックを日本に紹介し、ハウス・ミュージックやクラブ・カルチャーが伝播していきました。
※この動画のだいぶ後の方になるんですが、1:23:00あたりから高橋透氏とNORI氏の「GOLD」の立ち上げのお話しが収録されています。
以後、クラブ(ダンス)ミュージックとして意を同じくする「HIPHOP」や「レゲエ」の流行とともに、今日まで多くのクラブイベントやダンスパーティが催されている他、大沢伸一のようにハウスの特徴を取り入れた楽曲リリースを続けるアーティストや、田中知之(Fantastic Plastic Machine)やEMMA、Studio Apartment、Daishi Danceなどのようなメジャーデビューを果たすアーティストなども現れます。
そして全世界で
現在ではイギリスやイタリアを中心としたヨーロッパやオーストラリア、イスラエル、日本を中心としたアジアなど、世界各地に大規模な支持層が存在するようになりました。
※このような動画もありました。興味ある方はぜひ見てみて下さい!
ハウスミュージックの種類
また現在では、アシッド・ハウス(Acid House)、アフロ・ハウス(Afro House )、イタロ・ハウス(Italo House)、ジャッキン・ハウス(Jackin House)、ソウルフル・ハウス(Soulful House)、ディープ・ハウス(Deep House)、テック・ハウス(Tech House)、トライバル・ハウス(Tribal House)、ハード・ハウス(Hard House)、プログレッシブ・ハウス(Progressive House)等々、多岐にわたる細分化がなされています。
ただその細分化も聴く人によって変わってくるため、なかなか「これが○○ハウスだ!」と断定的に言えないのが普通だと思います。

※ハウスミュージックダウンロードサイト「Traxsource」のトップページ。 「ジャンル」の欄にはいろいろなハウスがならびます。
おすすめの定番ハウスミュージック10選!(Youtubeから)
ここで有名なハウスミュージック10曲を紹介したいと思います。
Frankie Knuckles / Whistle Song
ハウスミュージックの父、フランキーナックルズによる不朽の名作!
MARSHALL JEFFERSON / MOVE YOUR BODY
名プロデューサー MARSHALL JEFFERSON がリリースした世界にハウスを蔓延させた初期シカゴハウスの大傑作!
Crystal Waters / Gypsy Woman
メジャーシーンでもビッグヒットしたHOUSE CLASSIC!
PVはハウスダンサーに多大な影響を与えました。
Ce Ce Peniston / Finally
Ce Ce Penistonのデビュー曲にして最大のヒット曲。
何時までも色褪せないキャッチーなVOCAL HOUSE CLASSICS!!
SPILLER / BATUCADA
言わずと知れたラテンハウスの大ヒットシングル!!みんなが大好きなパーティーチューン!!
DJ NORI / Nomad
DJ NORIの大名曲!!!
Nu Yorican Soul / The Nervous Track
Kenny DopeとLouie Vegaの黄金のデュオ、Masters At Workの別名儀Nu Yorican Soulがリリース。
ブレイクビーツ・ジャズ・ハウスの歴史的名作!
Jamiroquai / Space Cowboy (Classic Club Remix)
David Morales Remixによる説明不要な超名曲。
Moodymann / Shades of Jae
言わずと知れたMoodymannの代表曲と言える”SHADES OF JAE”。
まさに「黒い」!
Mr Fingers / Can You Feel It
シカゴ・ディープ・ハウスの金字塔、ラリー・ハードによる永遠のハウス・クラシック!!!
ところどころ聞こえてくる歌詞が良い!
さあ、あなたもハウスを感じてください!!
また以下の記事でもハウスミュージックの楽曲を紹介しています。
あわせて読みたいハウスミュージック名曲一覧【まとめ】
最新のハウスミュージックを試聴、ダウンロードできるサービス3選
「おすすめのハウスミュージックを教えてください!」という質問はよくされます。
どこからハウスミュージックを探せばいいか分からないという人は多いと思います。
ということで、ハウスミュージックを試聴できたり、購入してダウンロードできたりするサービスを3つ紹介します。
ちなみに3つのサイトとも比較的長い時間試聴できます。
①Traxsource

Traxsourceは一番よく使います。
といいますか、ぶっちゃけてしまうとハウスミュージックを探したいならこのサイトをいつもチェックしてれば間違いないです。
Traxsourceのサイトの紹介文が
「Download Real House and Electronic Music in AIFF, WAV and MP3 format.」
ってなってる時点で間違いないです。(笑)
ハウスミュージックに特化してる
クラブミュージックを紹介してるサイトはいろいろあるんですが、このサイトはハウスミュージックを中心に紹介しています。
見やすいし探しやすい
「TOP100」、「DJ TOP 10s」、「GENRES」、「FEATURED」などのカテゴリーがあって、非常にサイトが見やすいし、良質な音楽が探しやすいです。
- 「TOP100」、「DJ TOP 10s」:今人気の音楽を探すことができる
- 「GENRES」:ハウスのジャンルごとに探すことができる
- 「FEATURED」:今注目のハウスを探すことができる
試聴リストを作ることができる
試聴したい曲を選択していけば、どんどん選択した曲がプレイリストに入れていくことができます。
視聴時間も長いので、あとでまとめて聴きたいってときに大変役に立ちます。
公式サイトTraxsource
アプリもあります。iPhoneで使えます。

②Beatport

Bearportもよく使います。
たぶん私が一番最初に使ったダウンロードサイトかもしれません。
ダンスミュージック、クラブミュージックの有料オンライン配信サービスの最大手ですね。
楽曲が豊富
老舗だけあって、取り扱ってる曲の数が他サイト豊富な気がします。
また個人的には、Traxsourceは「これぞハウス!」みたいな曲を取り扱ってるのに対し、
Beatportは様々な楽曲をとり扱ってるので、私としてはベースミュージックみたいな曲やHip Hopの曲を聴きたいときに役に立ちます。
世界の最先端のクラブミュージックを知りたいときにはマストなサイトですね。
公式サイトBeatport
➂iTunes Store

アップルによるサービス、iTunes Storeです。
みなさんおなじみですよね!
使いやすい
iTunes Storeは当然日本語でも配信されています。
また利用した経験がある方もいらっしゃることでしょう。
よって上記2つのサービスより使いやすいと思う方が多いはず!
またご存知の通りiTunes Storeは品揃えが豊富なので、ハウスミュージックもいっぱい取り扱ってます。
iTunes Storeを利用するにはiTunesをダウンロードする必要があります。
まだダウンロードしていない方は以下のサイトから。
公式サイトiTunes
「Traxsource」、「Beatport」、「iTunes Store」の以上3つが私のおすすめのハウスミュージック配信サービスです。
ただ上の各項目の説明を見て分かると思うのですが、主に私の使い方はまず「Traxsource」でいろいろ探した後に、補う感じでほかの2つのサービスを確認するようにしてます。
ただもちろん使う人によって、使いやすいものは異なってくると思います。
上の3つサービスすべてが素晴らしいことは間違いないので、ぜひいろいろ試してみて下さい!
※【追記】定額制の音楽ストリーミングサービス「Apple Music」もおすすめ

iTunes Storeと同じくアップルのサービスである「Apple Music」が最近かなりおすすめです。
Apple Musicは今流行りの定額制音楽ストリーミングサービスですね。
上記の「iTunes Store」は買い切り、「Apple Music」は定額で聴き放題です。
Apple Musicにはハウスミュージックのプレイリストがいっぱいあります!
などなど、、、
しっかりと編集されていて「ベスト版」みたいな感じになってます。
ハウスミュージックの曲もアーティストにも詳しくなれるのでぜひ利用してみてください。
公式サイト【Apple Music】3ヵ月無料トライアルはこちら
(Androdの方のみコチラから)
ハウスミュージックに関するDVD
もっとハウスミュージックについて知りたい!という方におすすめのDVDを紹介します。
個人的に本よりは、映像として見れるDVDを先に手に入れて見てみた方が分かりやすいかなと思います。
MAESTRO
「MAESTRO」(マエストロ)はハウスミュージックを含めたダンスミュージックの起源についてのドキュメンタリーフィルムです。
今日の世界のダンスミュージックのルーツとも言える、ニューヨークのアンダーグラウンドダンスミュージックシーンの貴重な記録が収録されています。
これは感動します!マストです!!!
BACK IN THE HOUSE
90年代のニューヨークハウスミュージックシーンを追った話題のドキュメンタリー作品です。
なんと15年以上の歳月をかけて作られました!
音楽とダンスフロアを核としたハウスミュージックの文化になぜ、世界中の人々は魅了され熱狂させたのかということに迫っています。
Frankie KnucklesやDavid Morales、Louie Vega、Joe Claussell、Timmy Regisford、Kenny Bobien、Ultra Nate、Crystal Watersなど、ハウスミュージック界のレジェンドたちが出演してます。
ハウスミュージックに関する本
続いてハウスミュージックに関する本を紹介します。
HOUSE LEGEND
HOUSE LEGENDは、ハウスミュージックの歴史やアーティストのインタビュー、名盤のディスクレビューがのっており、「ハウスミュージックの教科書」と評されるほどの本です。
初版はクラブ・ミュージック専門誌『remix』の別冊として発売されるやいなや話題となって売り切れたらしく伝説となったそう。。
今は多数の記事を追加した「改訂版」が少数出回ってる程度みたいです。
もしあなたもハウスミュージックに詳しくなりたかったら手に入れてみては!
超ハウス・ディスク・ガイド
2006年に発売された超ハウス・ディスク・ガイド。
ハウス・ミュージックとその関連盤を含めた約2000枚のレコードを掲載しているディスクガイド本です。
名盤がもうほんとずらーっとびっしり書かれてます。
2006年までの曲をとにかく数多く知りたいと思う方はぜひです。
HOUSE definitive 1974 – 2014
2014年に発売されたハウス・ディフィニティヴ。
ハウスミュージック40年の歴史になぞらえてレコードが紹介されている、いわば「ハウスミュージックカタログ本の決定版」。
多種多様な時代背景をふまえながらレコード紹介されています。
より広くハウスミュージックを知りたい方は持っておきたい1冊です。
マシーンズ・メロディ パリが恋したハウス・ミュージック
ハウスミュージックの歴史をマンガで描いた本です。
原著がフランスなので少し見づらいです。(読む方向が反対?)
だけど、比較的難しい言葉ではなく優しい言葉で書かれてるのはこの本の特徴だと思います。
ブラック・マシン・ミュージック: ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ
ディスコ以降のブラックミュージックの歴史を解説した本。
どちらかと言えば「デトロイト・テクノ」に焦点を合わせた本書ですが、「デトロイト・テクノ」に限らずブラックミュージック全体としての壮大なノンフィクションの物語を言葉で描いています。
ページ数で言えばかなりのボリュームですが、なんというか「生きた言葉」で書かれてるためか読みやすかったです。
体系的にハウスミュージックの理解を深めたい人におすすめです。
追記:ハウスとテクノの違い
ある程度クラブミュージックを聴くようになると多くの人が疑問に持つのが「ハウス」と「テクノ」の違いってなんだろうっていうことらしいです。
アメリカのミシガン州デトロイトを発祥とするクラブミュージック。主に「16ビートのシーケンス」「アナログシンセサイザーとドラムマシン、及びそれらのサウンドをエミュレートしたデジタル・シンセサイザーの多用」「ストリングス・パッド系音色の多用」「ノンヴォーカル」などの特徴があります。
この疑問はたびたび出てきますが、両者の違いははっきり言って説明困難であり、また音楽は感覚なのではっきりさせる必要はないのではないかという意見もよく聞きます。
生まれの違い
確実なのは、シカゴハウスの影響を通じてテクノが生まれたということです。
シカゴハウスの黒人音楽をベースとしつつも、大きく人工的な機械音とシーケンサーを導入したスタイルは、その隣接都市圏であるデトロイトの黒人ミュージシャンたちに大きな影響を与え、
彼らはこうしたシカゴハウスをさらに発展させつつ独自のものとしたまったく新しい音楽、後にデトロイト・テクノと呼ばれることになる音楽を生み出しました。
また当初のコンセプトとしては、従来のハウスミュージックが持つ享楽性に対し、テクノは厳しい現実を反映したシリアスな音楽を志向し、音楽雑誌の取材時にはより政治的・思想的な側面を打ち出していたそうです。
結論
このように生まれは違いがはっきりしていても、今のハウスとテクノの音楽性の違いをはっきりさせ区別することは、繰り返しになりますが難しいです。
もちろんこの違いについて言及する人も多くいますが、これまた人それぞれ意見があるのでたぶん今後もはっきり定義することは出来ないんじゃないかなって思います。
個人的意見
ここから先は個人的な見解です。
私個人としてはテクノを聴いてると「これテックハウスじゃん!」と思うときもあれば、「うわ、同じクラブミュージックでもハウスと全然違うじゃん。」って思うときがあります。
何が言いたいのかというと、テクノはどちらかというと音楽性の幅がかなり広い気がするんです。
そして、より「音楽」に向いて作られてる気がします。
音楽の可能性を追い求めている感じがあり、どこか実験的というか、少し冷たい感じ(?)がします。
対してハウスはある一定の特徴を持っています。
それは、「踊るため」の音楽ということです。
よって、より「人」に向いて作られている気がします。
よりソウルミュージックのルーツを感じられるからでしょうか。
どこか人に寄り添っているというか、少し温かみ(?)を感じる気がします。
そのためか、テクノは「頭」で聴くが、ハウスは「身体」で聴く、みたいな印象があります。
これは完全に個人的な感想なので、間違いがありましたらご指摘の方よろしくお願いいたします。
まとめ
いろいろ脱線もしましたが、ハウスミュージックについて一度整理すると、
ハウスミュージックとは
どういう音楽か定義づけることは難しい(特徴をあげることはできるが、それがすべてものに当てはまるわけではない)が、
歴史的に見れば、シカゴ生まれの、ディスコやフィリーソウルの延長にある音楽で、基本的にはダンスミュージック、つまり「踊るため」の音楽である。
そしてこれまで本当に様々なハウスミュージックが生まれてきた。そして生まれている。
ということでしょうか、、
いやー、むずかしい、、
もっと勉強して、いろいろ情報が入り次第更新していきたいと思います。
何か間違っている点などがありましたらご指摘の程よろしくお願いいたします。
最後にまとめとしてハウスの歴史を描いたコミック本「マシーンズ・メロディ」から引用したこの言葉でしめたいと思います。
「ハウスミュージックってのは・・・う~ん、そうだな・・・
・・・どんなものでも長い月日をかけて進化していくものでしょう?
今のところは “音の未確認飛行物体“ とでも言っておこうかな・・・」
参考文献
ハウス (音楽) – Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9_(%E9%9F%B3%E6%A5%BD))
なぜなのか?「HOUSEミュージック」がどんな音楽か全く分からぬ日本人73.9%(http://sirabee.com/2014/07/03/760/)
YoutubeでたどるHouse Musicの歴史 – plaisir.genxx.com(http://plaisir.genxx.com/?p=191)
ハウスミュージックのジャンルについて教えてください。(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1917869.html)
ハウス・ミュージックで踊れ(http://www.clean-com.jp/)
HISTORY OF DJ : HOUSE ①(https://jp.vice.com/music/history-dj-house-1)
RA: The Warehouse:ハウスミュージックが生まれた場所(https://jp.residentadvisor.net/features/1618)
ハウス・ディフィニティヴ 1947-2014 【初版特典:電子書籍アクセスキー付き】 (ele-king books)
マシーンズ・メロディ パリが恋したハウス・ミュージック (マンガでわかるハウス・ミュージックの歴史)