「わがまま」という言葉。
意味は
自分の思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。気まま。ほしいまま。自分勝手。
とのことです。
「わがまま」という言葉は、私の中では少し極端かもしれませんが、
「自分勝手で他人に迷惑をかけてる」っていう悪いイメージと
「素直にありのままに生きてる」っていう良いイメージがあります。
そんな思いを周りの人に嫌な思いをさせたくない!という気持ちもありつつ、もっと自分は素直になったほうがいいな、と思うこともけっこうあるし、、
要はバランスなんだろうけど、その「線引き」が難しいなあ、と思っていました。
そんな時にあるFacebookの投稿を見て、なんとなく解決した気がしました。
その投稿がこちらです。
本文が途切れてしまったので、下に全文を引用させていただきます。
「昔、父に「お前は自由を履き違えている」といわれたことが、今でも深く自分への問いかけになっています。「わがままになる練習」というのを発達支援コーチでやるんですが、そうすると、(自分も子どもも)そんなことしていいんですか?という疑念を持ち、わがままになることに抵抗感を持つ方がほとんどです。
しかし、「わがままをやり切ること=感覚を信じ、感情をそのままに感じを表現すること」が、おとなであってもこどもであっても、健常でも障害でも、発達の原則であります。平和な関係を築く道のりでもあります。
そのためには【自己本位】と【自己中心】とを分けて考えることが役に立つかもしれません。
自己本位の人って、ぼくはさかなクンを真っ先に思い浮かべますが、あなたはどうですか?
自己中心は、周りの人を制限します。
自己本位でいることは、周りをも自由にします。自分を表現し美しく輝くあなたが全く美しいからです。
自己中心は、自己欺瞞です。自分に嘘をついています。
自己本位は、自分に純粋である状態です。
自己中心は、思考の次元です。
自己本位は、感覚と感情の次元です。
自己中心は、周りをしかめっつらにします。
自己本位は、周りを笑顔にします。
自己中心は、足したり引いたりします。
自己本位は、与えられたそのままで受け取ります。
自己中心は、いつまでも満たされません。
自己本位は、満たされ、お返しをしたくなります。
自己中心と自己本位を分けて考えることは、成長のための手段であり目的ではありません。このような区別をつけて考えなくても自然と動ける統合された状態になるためのプロセスとして役に立つなら嬉しいです。」
これを読んだときに自分の中に”スッ”って入ってきました。
なるほど。
わがままといっても「自己中心」と「自己本位」では、全く違うんですね。
灰谷 孝さん
灰谷孝さんは、発達障害の当事者とご家族の支援を専門としている「メンタルコーチ」をお仕事とされている方です。
本も出されてるとのことです。
まだ読んだことはありませんが、こんど読んでみてレビュー書いてみようかな。
「自己本位」と「自己中心」
「自己本位」と「自己中心」という言葉。
ちょっと難しく感じるかもしれません。
ただあまり深く考えず、灰谷さんの文を読んでいただいてその意味を感じていただきたいです。
ここでいう「自己本位」というのは、自分の心や感覚に素直になって「本来の自分が主体」となっていて、自分から行動する様だと思います。
対して「自己中心」というのは、いろいろなものから影響を受けた「思考が主体」となっていて、周りを自分のために動かそうとしてしまう様だと思います。
前者の方は応援したくなりますが、後者の方とはなんとなく距離を置きたくなる気がします。
「わがまま」を「笑える日本語辞典」で調べると
これは余談というか1つの例なんですが、、
インターネット上に「笑える解説」を目的としている国語辞典、「笑える国語辞典」というものがあります。
「笑える国語辞典」で「わがまま」の意味を調べると、
わがまま(我が儘)とは、自分の思うままという意味だが、あなたが何か自分のやりたいことをやったとき、周囲の人々が迷惑そうな顔をしたり、陰でこそこそあなたの悪口を言ったりした場合、あなたのその行為やそういうことをしがちなあなたの性格についていう言葉である。だから、いくら自分のやりたいことを思うがままにやりまくっていても、自室に引きこもって誰の迷惑にもならない(家族は少しはいやな顔をしているだろうが)オタクのような人々は、「わがまま」とは呼ばれない。(CAS)
とあります。
最初の方の意味はこの記事でいう「自己中心」な様ですが、後の方のオタクのような人々は「自己本位」な様ですね。
ここでは「自己本位」は、もう「わがまま」ではないことになっていますね。
素直にわがままに
簡単に言っちゃえば自分のことばかり考えて、自分のためにいろいろ計算して、わがまま言っちゃうと周りに迷惑かけちゃいますよってことですよね。
逆に自分が素直に今やりたいって思ったことをやってる方は、ステキだなって思うが多いです。
不機嫌になるどころか、上でも書いたように応援したくなりますよね。
そういう人は、周りにも良い影響を与えていて、皆のためにもなっていると思うんです。
他者に依存するのではなくて、自分に素直になって、自分がやりたいと思ったことをやるようにしていきたいなって思いました。